旅の記憶

豊島へ
初めての船
海に囲まれるのは
こんなにもしあわせなの
水面に浮かぶひかりたちと
船にぶつかって跳ね上がる
海の水たちが
うつくしいおどりを見せてくれた
さあて島に到着
おじちゃんが手書きの地図で
おもてなし
自転車に乗って森を走り抜ける
その向こう側は 
うみ うみ うみ
私はそのまた向こうへ行くの
心臓のおとを聴きにね
どく どく どく
ささっ どく どく
わたしの知ってる
おとがここにあった
それは生まれる
ずっとずっと前に聴いてたおと
きみのこころにはいったみたい
暗闇のなかは
こわくてかなしい
あたたかくてやさしい
ずっとここにいたいの

いのちのおとを
聴いていたら
なんだかおどりたくなってきた
うみへ 駆け抜けて
おどる おどる おどる
太陽のダンス
捧げる
めいいっぱいに
生きている
真っ白の空間に
いた水たちも
やっぱり踊っていた
ひとりになったり
ひとつになったり
そこで出会ったおばちゃんは
音楽のおばちゃん
カレーライスを食べに行こう
また後でね
山を登る 風を浴びて
馬たち発見
ふふ 夏だね
ふたたび出逢った
おばちゃんに私のうたを
わたした
そしてまた うみへ うみへ
波にゆられて
風に吹かれて
わたしはおどる うたう
だっておどりたくて
うたいたくて
うずうずしてしまうのだもの
人間はここにひとりだけ
誰もいない
おともはちいさなうみの生き物たち
あ こんなところに教会だ
蜂に追いかけられながら
小さな教会へ逃げこむ
ありがとう ありがとう
このいのちを ありがとう
しばらくして外へ出ると
不思議と蜂はいなくなってた
さあ そろそろ帰らなきゃ
ばいばい おばちゃん
ばいばい 海たち
ばいばい 島よ

船に乗りこんで
またうつくしいおどりを
見せておくれ
もう夕暮れの時間だね
いつだって夕暮れには
きみのことを想う
そして祈りを
ひかって いて
おどって いて
うたって いて
いきて いて

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